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2009-03-07

アメリカの負債返済は永久に追いつかない

アメリカの借金時計
これを見てください。 11億ドルの借金(2009年3月23日)がものすごいスピードで増えていきます。

そしてアメリカのGDPは



2007年のデーターで11億ドル程でした。

つまりすごく大雑把にいってしまうと

アメリカのGDP=負債

になっています。


ここでGDPというのは国内総生産で、国内で生み出した付加価値の合計になりますが、生まれた付加価値は社員に給料として支払うか、設備に再投資するなどして基本的に支出にまわりますので、

国内総生産と国内総支出はほぼ等しくなります。 

何が言いたいかというと、GDPとアメリカ国内で使われているお金はほぼ一致するというわけです。

ということは

アメリカのGDP=アメリカ全体で使われているお金=アメリカの負債

になるわけですよね。
このことは何を意味するかというと、アメリカ全体で使われているお金には、利子が発生しているわけです。

アメリカの借金時計を見て頂くとわかるのですが、12秒ほどで100万ドル増えていました。
ということはこのペースでいき続ければ
1分   500万ドル、
1時間 3000万ドル、
1日  7億2000万ドル
1週間 50億ドル4000万ドル
1ヶ月 1512億ドル
1年   1兆8144億ドル   

本当はこれは複利的に増えていくのでもっとペースが速いです。

1兆8144億ドルというのは、アメリカのGDPである11億ドルのやく1割ですよね。

つまりアメリカはGDPが1年で10%ほど伸びなければ、生産の向上が借金の利子においつかないことになります。

相当難しいですよね。ここ最近のアメリカは前年比+10%とか聞いたことないですから。
さらに最近は金利も下がって経済が収縮しているので余計に厳しいと思います。2008年は-3%とかでしたしね。

国内全ての稼ぎが、国内の借金を上回れなかったらどうなるか。

国にお金が足りないという事態が発生します。 国のお金をすべて集めても借金を返しきれないんです。

そうするとどうするか。銀行は利子つきでまたお札をすります。

これが続くと発生する債務を一時的にカバーするために、中央銀行が永久に貨幣の供給を増加させなければならないことになります。

それは政府、つまり大衆が、自ら作り出す借金を乗り越えることは不可能であることを意味します。

また、お金が増えていくが生産性の増加がそのスピードよりもおそいとどうなるか。
お金の価値が下がります。

例えば

お札を刷り続けた結果、国全体のお金が1年で100ドルから1000ドルになったとします。
国でできる林檎の総数が農業革命で1年で10個から100個にふえました。

そうしたらリンゴの値段は変わりませんよね。

ではこのような場合はどうでしょう
お札を刷り続けた結果、国全体のお金が1年で100ドルから1000ドルになったとします。

国でできる林檎の総数は1年たっても10個から10個 つまり変わりませんでした。

そうするとリンゴの値段は上がりますよね。

つまり、お札が増えようが、生産物が増えなければ、結局のところお札の価値が下がっていくということがおこるのです。

現在の状況ではGDP(リンゴ)の増加率が借金(お札)の利率を上回ってないので貨幣の価値は下がり続けます。

ですのでアメリカの根本的にもっているものはインフレであり、特に最近公的資金注入(お札を刷ってるだけ)などをすごい勢いでしているので、動向としてこれからドル高になることはほぼないとおもわれます。

ということを、自信満々に書いていくつもりだったのですが、




日本を調べてみたら、日本はGDPよりも借金のほうが多かったんですね。
それでもゼロ金利でやっていたためか12秒ほどで100万円増える位な感じでしたが。。(アメリカは100万ドルですからね。)

為替は2国間通貨なのでアメリカがインフレ基調でも日本がアメリカよりもインフレ基調ならばドル高になりますからね。

それでも借金の増え具合からインフレ率を出してGDPと合わせて考え比較するというのは根底的なファンダメンダルズ分析としてはいいかもしれません。

世界各国についてのこういったことはまたおいおい取り上げていきたいと思います。



「私は銀行機関が敵よりも危険であると信じている。もしアメリカ人が一度でも紙幣の銀行に貨幣の発行を支配させたら大衆のまわりから成長する銀行と企業は、皆の子供たちは父親が征服した大陸の上で、家なき子として目がさめるまで、人々の財産をはく奪するであろう。」

トマスジェファーソン



長々と最後までお読み頂きありがとうございました。




参考資料

時代の精神

マネーを生み出す怪物




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theme : FX(外国為替証拠金取引)
genre : 株式・投資・マネー

2009-04-19

バブルの見分け方。

今回はバブルのメカニズムについて考察していきたいと思います。
今は経済が収縮していますが、またいつバブルが生じてくるかはわかりませんので取り上げたいとおもいます。

生産性とお金
まず前提として
物価が安定するための条件は、世の中にあるお金と生産物のバランスが一定であることです。
例えば

基準
お米1年当たりの生産量:100kg 世の中に出回っている貨幣:1000両
お米1kgに必要な料金:1両      だとします。

ケース1: 悪貨が出回り、お金が10000両に増殖。
お米1年当たりの生産量:100kg 世の中に出回っている貨幣:10000両
貨幣は増えても世の中で生み出されている富(生産性)は変わらないので
お米1kgに必要な料金は10両程必要になるでしょう。
これは貨幣の価値が10分の1になったことを意味します。
もし貯金を100両持っている状態でこのようなことが起きれば、貨幣の実質価値は10両に目減りしますので、インフレは隠れた税であるといえます。

ケース2: 農業革命によりお米が1000kg生産可能に。
お米1年当たりの生産量:1000kg 世の中に出回っている貨幣:1000両
お金はそのままだけれども生産性(供給)が増えたために米の価格は下落
お米1kgに必要な料金は0.1両程になると思います。

ケース2のような状況で物価を安定させるには、流通している貨幣の量を増やせば解決します。
お米が1000kg生産されてお金は世の中に10000両
お米1kgに必要な料金は1両位に落ち着くでしょう。

以上はバブルが発生するメカニズムを理解する際の根本原理として押さえておいてください。

信用膨張
信用膨張とは、裏付けの持たない貨幣的役割をもつモノを作り出すことです。種類としては手形、コールローン、マージンローン、サブプライムローン、銀行券(円、ドル等)が挙げられます。
信用膨張が行われるとケース1のことが起こり、インフレになり(物価が上がり)ます。


手形 チューリップバブル時の信用膨張に使用。取引において現金や現物の球
   根は必要なかった。「来年の4月に支払う」「その時に球根を渡す」という手形ですませることがで
   き、わずかな内金で売買できた。その結果、手形をたらい回しにし、最後の買い手バブルゲーム
   になったと思われる。

コールローン 銀行→証券取引所のブローカー→投機家へと貸し出されるケースが多い。銀行が返し
         てくれと言え(コールすれ)ば、すぐに資金を返さなければならないという制約を持つ。

マージンローン 世界大恐慌を引き起こした原因とされるコールローンの一種。借り手(投資家)は銀
          行が返済の要求が行われると24時間以内で返済しなければならなかった。

サブプライムローン レバレッジを効かせることのできる時限爆弾。以下のように説明できる。投資家
               はレバレッジを効かせてこの債権を買うことができる。
     具体的には、2万円で、年に額面の5%(1000円)帰ってくるというサブプライムローンを、レバ
     レッジを20倍にきかせて1000円の証拠金があればサブプライムローンが買えるということ。そ
     うすると、1000円の元金で、2万円分のサブプライムローンが購入できるようになり、1000円
     の投資で1000円の年率。つまり年率100%の投資ができるという仕組みである。 ここで注
     意すべきは、レバレッジによって、サブプライムローンの価格が1000円になったというわけで
     はないこと。
サブプライムローンの値段は二万円である。1000円を元手に自動的に借金し、2
     万円の債権を買っていると考えてほしい。これにより、サブプライムローンの値段が2万円か
     ら1万9千円になれば1000円の損失になるし、1万8千円になれば2000円の損失というふ
     うになっていく。サブプライムローンの値段が固定されていれば何も問題はないが、不良債権
     化してしまったので価値がほぼ0になり、レバレッジを効かせて取引していた機関等は、自己
     資金以上の損失を計上した。
     これによって世界に流通しているお金が急速に収縮し、世界同時大不況がおきている。

銀行券  現在使われている円、ドルなどの銀行券は、金貨等と違って、裏付け
     を持たないお金である(金貨なら溶かせば金として価値をもつが、銀行券は溶かしたところで
     灰にしかならない)銀行券は発行する時に国債と利子つきで発行することになるので自己増
     殖していく。結果国内で出回っているお金はそのすべてに金利がついているためにお金の価
     値は低下していく。日本はゼロ金利をすすめだしたので物価はあがりづらくなったが、昔は1
     円が大金だったことや、僕らが生まれたころは缶ジュースは100円が普通であったこと等を考
     えればそれを証明できる。 実際、日本の借金約900兆円は、国内総支出であるGDPの訳55
     0兆円を上回っている。日本国内すべてのお金を集めても借金を返済できない。

バブルの仕組み
以上を踏まえた上でバブルの仕組みを見ていきましょう。
生産性の向上と信用膨張の比率が同じペースで進んでいけばバブルはおこらない。
しかし、
1、 信用膨張のスピードが生産性を上回ると生産性とお金のケース1になり貨幣の価
値がさがり結果として物価があがっていく。
2、生産物に比べてお金のほうが多いのでお金が余った状態になる。 
3、余ったお金を持っている物は、値上がりを続けているもの(基本的にインフレ傾向
にあるので値上がりを続けているものは必ずある)に目をつけて投機する。
4、その投機がレバレッジ等をかけられるものになるとそのスピードは加速し投機対象
のものは年々値上がりしていく。
5、投資すれば値上がるという風潮が出てきて皆がそのものに投資をし始める。
6、実体経済に乖離した価格に耐えられなくなると誰も買い手がいなくなり暴落する。
レバレッジを掛けていたお金が収縮し経済も収縮。需要が減り不況になる。


メモ:日本のバブルでいうと、企業は銀行に一部の頭金を出してお金を借り、投機対象としての不動産を買います。200万円を頭金にして1000万円の不動産を買ったとしましょう。これがレバレッジです。
しかし不動産の価格が500万円程に目減りすると企業は500万円の損をします。ここで重要なのは、200万円の元手で500万円損することができるという点です。レバレッジでできたバブルは実体経済を反映していないのに加えて、信用膨張によって裏付けのない貨幣的性質のものが付与されたものであるので、バブルが弾けると急速に経済が収縮するメカニズムになります。

次回はサブプライムローンについて(古いですが)もう少し詳しく説明していきたいと思います。

何か値上がりが激しいものがあれば、それが信用膨張的な性格をもったものかどうかを判断することでバブルに巻き込まれないで済むと思いますので覚えておいてください。




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